解体工事ははじめてのことで、どんなことに注意すればよいのか、何を基準に解体業者を選ぶべきなのかなどの不安をお抱えではありませんか。解体業者を選ぶ際に気になるポイントや優良な解体業者を選ぶための注意点をご紹介します。
解体業者選びで重視するポイント
解体業者を選ぶ際に気になる対策ポイントを挙げてみましょう。
1位 金額
2位 品質
3位 実績
4位 近隣対策
5位 スピード
解体工事とは、建て替え・借地返却・売却などの理由で、自宅や空き家、購入予定地の物件を解体し更地状態にするものです。まずは、解体工事の費用が1番気になるポイントでしょう。しかし、見積もり金額だけを重視して解体業者を決めてしまうと、工事内容によっては追加費用を請求された・品質に問題がありトラブルになったなど、最終的に困ってしまうことさえあります。そのため最近では、品質・実績・近隣対策を重視して解体業者を選ぶ方が非常に増えています。実は、解体業界の新規参入はとても容易なため、さまざまな業者が存在しています。そこで、選ぶ側の見極めが最も重要になってくるのです。
優良な解体業者を見つけ出す方法
ご自身で解体を依頼する場合には、解体業の免許を持った専門の会社を選ばなくてはなりません。しかし、多くの解体業者はホームページを持っていないこともあり、確かな情報収集が難しいのが現状です。このような状況の中で、優良な解体業者を見つけ出す方法をご紹介します。
■ 複数の解体業者から見積もりを取る
適正な解体工事費用を知るために、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。複数の見積もりを並べて、それぞれの解体項目を比較することで一般的な相場費用が分かります。また、事前に調べた情報をもとに業者側の提示見積額が適正がどうか見極めることが重要で、「1坪あたり○○円」という内容ではなく、どの工事項目にどれだけの費用がかかるのかを詳しく提示できる業者を選びましょう。
■ 不要な費用・追加費用
複数の解体業者から見積もりを取り比較する際には、トータルの解体工事費用の比較だけではなく、内訳に必要な項目の不足や不要な項目が含まれていないかを比較確認しましょう。また、解体作業の途中や終了後に思いもよらない追加費用を請求されないよう、事前に想定される費用の確認をしておきましょう。
■ 解体業者の許認可
解体工事を行うためには法律上、解体工事業の登録または建設業の許可(土木工事業・建築工事業・とびなど)を受けている必要があります。これに加えて、解体工事後に出る産業廃棄物の収集運搬許可も必要です。
解体工事の依頼を検討する時には、これらの許可を受けた業者かどうかを必ず確認しましょう。解体工事で出た廃棄物は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従った適正な処理が必要です。
廃材を敷地内に埋める・産業廃棄物を不法投棄するなど違法な処理を防ぐためにも、安さだけで解体業者を選んでしまわないように注意しましょう。無許可業者による、建設リサイクル法の違反や不法投棄に関しては、その問題業者だけではなく、解体の発注者にも法的処罰が下ります。
悪徳業者の回避方法
□ 契約書や産業廃棄物管理票などのマニフェスト、必要書類の提出がない。
□ 解体工事にかかる損害を補償する保険の未加入。
□ 近隣住民へのあいさつがなく、質問やクレームがあった場合の対応が悪い。
□ 解体で出た廃棄物の処理が粗雑、または現場のゴミが整えられていない。
などのポイントを抑えて、解体発注の契約前によく注意して確認しておきましょう。